講師にとって嬉しい(助かる)生徒さん、困る生徒さん
「こんな講師嫌だ〜」の後は、わたくしたち、「教える講師」にとっての困ったさんの話。
まず始めに断っておきたいのは、講師は生徒さんの事が、基本的に「かわいくて大切」です。
最近は、モンスターペアレントとかいう言葉も聞かれ、その波はついに着付け教室に迄!?;(^^ゞ 

具体的に挙げられない事も正直あります;

もしも、心当たりがあなたにあれば、少し心にとめてもらいたい事です。
着付け教室の講師は、教員免許を持つ、小学校や中学校の先生とは違いますから、
基本的には「着付けとその知識を教えるのだけが仕事」です。
でも 生徒さん一人一人とだんだん親しくなると、
和服というキーワードから、その方々の「one's lifeー人生ー」にも関わっていく事もある職業、、、
 生徒さんが増えると、嬉しいと同時に、悲しいかな、困った方はみえて、、、。
改めて言われると、しかも大人になってから言われると、
分かっていてもことさら腹が立つでしょうが<(_ _)>
講師だって人ですから、こんな事を思っているんだよ、、という代表を、
少しだけ取り上げてみたいと思います。

素直に受け入れてみてほしい(まずは言われた事を素直にやってほしい、、)
・新米講師、キャリアの永い講師、、。
 着付けの方法って帯の方法で例えるなら、「胴に帯を二巻きして後ろ手に結ぶ方法」「結ばずに手とたれの
 付け根を交差して枕をするまで仮紐で押さえておく方法」「その部分をぎゅっとねじって、やはり
 仮紐で押さえておく方法」「始めからお太鼓をセッティングして先にしょったり」、、、
 たくさんではないですが、幾つかのその工程には、方法が色々あります。
 その教室が採用している方法を、まずマスターする前に、お稽古中「わたしが知ってるのと違うわ〜
 こういうやり方です!」と、はりきって、知ってるのを披露しだす、、、。まだそんなにも
 回数訓練していないのに、わずか数回程で「わたしにはこの方法は向いてないです!」、、、;;
 講師:「何しに来たんですか(〜〜;?」と、いう事です。
 マンツーマンで、しかも最初から個人レッスンで募集されて通っていれば、
 多少のわがまま聴いてもらえるでしょうが、教室を全否定ですよねf^^);笑えません。

      

途中からこなくなってしまう
・教室には、独自のカリキュラムがありますね。  
 意にそまぬ理由ではなくて、純粋に「もういいや〜」という適当な方がお見えになります(ーー; 
 病気やケガ、転勤など、やむを得ない場合は、その限りではありません。
 そうじゃなくて、お稽古途中で本当に意図的に心なく こなくなってしまう事です。
 無断欠席が続いて、そのまま雲隠れという事もあるし、酷いと教室にご自分の荷物をそのまま置いて
 消えてしまわれたら、その荷物、どうしたらいいんでしょうか?
 一旦入学を決め、カリキュラムを遂行すると決めたのでしたら、それは出来るだけ、区切りの最後迄は
 通うのが礼儀です。講師も、生徒さんが一人で着れるようになる為に、教室の準備や、自分の訓練など、
 お稽古を開く日だけが、仕事ではないのです。
 ボランティアではないのですから、その間のお月謝だって、あてにしています。
 お金を頂く以上は、たとえお値打ちなレッスンで、ボランティアと変わらない感じでも、
 教室をしている間は、派遣もパートも行けません
。 その決められた期間内に
 なんとか一生懸命指導し、そしてその期間は、他の予定をいれないで、生徒さん達を想い
 集中しています。。個人の講師も、大手の講師も一緒です。ビジネスの形態が違うだけ。
 以下は本当にあった話、、、。
 以前、ある教室にも残念な方がみえました。
 事前の体験レッスンの中で、ちゃんと期間、費用、どこまで出来るように訓練するのかを、
 説明していました。ただ彼女は、本当はカジュアルな着物だけ着れるようになりたいとの事。
 でも、個人レッスンはしていないので、希望どおりがどおしても良かったら、他の着付け教室を
 あたって下さいって、しっかり言いました。 彼女は「分かりました」といって、それでもやっぱり
 入学を決めました。 ちゃんと釘をさしておいて、入って頂いたのに、お稽古、あと半分を残して、
 「もう辞めます ここ迄で良かったんで」と 勝手にこなくなってしまったのです。。
 丁度、カジュアルな着方が終った週でした。
 何十人も一緒にお稽古する教室ではなく、そこは少人数制。それも短い携帯メール一通で終わりです。。
 どう 思われますか? そんな考えの生徒さん、どこの先生もお断りです。 

    

とにかく自分の話を聞いてほしい
・講師だって、本当は生徒さん達一人一人と、もっと親しくなりたいし、お話したいです。
 ただ、限られた時間の中、複数の生徒さん達と同時のお稽古ですと、やっぱり時間通りに終るのだけでも
 難しいもの、、、。そんな中、お稽古中、他愛のないみなさんとの会話、
 ちょっとの言葉のキャッチボールですら、全部自分の話に持って行ってしまう方は、少し大変です。。
 あと、他の生徒さんと話をしているのに、割り込んで、やはりご自分のお話をされる、、、、;
 悪気がないのは重々分かっているのですが、、、(ーー;
 また、ゆっくりお話する時間がとれない事を、個人的に根にもたれたりするのは、悲しい事です。
 「お金を払えば時間外も聞いてもらえるんですか?」と、もしあなたが生徒さんに言われたら、、、
 涙がでますよ。。。着付け講師は、サービス業の精神がないといけませんね。。。

       

  

始めから小物や着物のせい?!
・殆どの生徒さん達は、上手く出来ないのは自分の力量だと、まず思います。
 そう思う事が、いい事とは言わないけれど、そんな責任感のある方は、
 将来必ず上達すると思いますし、きっと和服でお出かけした際、人を引きつける人になると思います。
 なんでも人のせいにするような性格の方は、正直教えていてイライラするものですf^^);
 あなたはそうじゃないと思いますが、普通に使える物で訓練しているのに、二言目には、
 帯じめが上手く出来ないのは帯じめのせい、、、、(ーー;
 せめて50回はトライして、本当に出来ないなら、、、、それは帯締めのせいなんでしょうね。。

 上手く出来ないのは、着物のせいという場合もありますよ。それは本当です☆
 着物が大きすぎたり、また小さすぎたり、帯が短すぎたり、、、。
 いくら着物という物が、少々のサイズはアバウトでも、とりあえず着れるとはいいましても、
 シルエットには限度があります。
 そして初心者さんは、どうにか着ていても、ラインが技術とは関係ない処で、
 キレイじゃないという事実は、分かりません。。
 お稽古の人数が大勢だと、講師もやり方を教えるのが精一杯で、
 その方が、体型に近い着物でお稽古しているかどうかなんて、そこ迄は気にして指導は
 出来ないものですし、また、着れる着れないの判断のみで、寸法の知識は、少ない講師かもしれません。
 着付け教室で普通に訓練後、その後、教室の時にしか着物を着ない講師は、
 ご本人も呉服屋さん任せで、そこ迄ラインを気にできないので、
 寸法による知識が少ない場合が多いですね。
 またたとえ話です。 音楽に例えます。
 昔 ある中学校の女の子が吹く、クラリネットの音が、
 いつもかぼそく小さくて、先生に「もう少しなんとかならんのか 腹筋だな」って言われていたんです。
 その後その学校に、プロのクラリネットの講師が来て、その女の子のクラリネットの
 マウスピース(口の部分)を、「貸してごらん」と 言って、息を吹き込みました。すると、
 そのプロでも、元々音が響かないちょっと癖のある楽器だったのです。先生は全部の楽器に精通していた
 訳ではなく、本人のせいだと決めつけていましたから、バツが悪そうでした。。
 こういう場合は多いです。
 例えが遠くなりましたがf^^);初心者さんこそ、なるべく近い寸法でお稽古して、
 正しい紐の位置を覚えるのが、わたしは理想だと思っています。
 後になってから、少し大きい、小さい着物との場合を練習するんです。
 基礎がしっかりしていますから、ぶれる事なく、生涯、臨機応変出来る人となれるでしょう。
 とは言っても「寸法はギリギリだけど着れるよっ」、ていう状況でお稽古をしないといけない方。
 新しい着物にしなさいと言っているのでは決してないですよ。さんざん前ふりしておいて何なのですが;
 本人が分かっていての事ならOKだと思います(o^-^)b。
 それでも、「少々の事なら本当に着る事が出来るのが、着物のいい所」ですよね☆
 講師は生徒さんが将来その着物が、技術でカバー出来ない部分があるよ、っていうのを
 ちゃんとアドバイスして、訓練していってもらう判断が必要だと思います。
 ご自分のせいでなのか、着物小物のせいなのか、そこ迄判断がつく「和服人」が目標ですね!(^^)!  

  

関係ない販売や勧誘が始まる
・保険、化粧品、生活用品から個人的な物迄、、。
 化粧品の販売が突然始まる、、、。生徒さんからじゃなくて教室が、そこにも力を入れている場合も、
 あるにはありますが、それは、和服は、ヘアーやメイクとの関連性があるにはあるので、
 きっと、そこにも力を入れているスクールだと、、、
 、、、まぁおいておいて、、、f^^)
 だいたい教室の受講カードや規約には、「教室と関係のない勧誘は固くお断りします」と、
 書いてあるものだし、書いてなくても普通は他所の場所で、そんな出過ぎた事をしようと思うのも
 おかしいですよね。。でも 実際よくある事なのです。
 昔 通っていた着付け教室での話。
 休憩中にその紙は急に配られました。保険新規ご加入のしおりです。
 その方は、「もしどこも入ってなかったら、入ってよ〜」って言われてまわっていました。
 もちろん先生が見ていない所でです。わたしはちょっとびっくりして、煩わしいと言うか、断るのも
 面倒というか、、。はっきり断らない人は、しつこく説明されていました。ご本人は、そんなに
 悪い事だと感じていませんから、困りもの、、、。
 まぁ極端な例でしたねf^^);。今は、法律上の規制が厳しくなったので、
 あからさまなのはないでしょうきっと;
 その他にも、小さい事とかもありますよね。例えば、、、
 ブローチや根付けなどの和小物を作っているから、教室で販売させてほしいとか、
 家で商売されている商品を展示してほしいと、持って来られたりとか、、、、。
 そういう事は、その教室の代表となる人が、OKを出せばいいでしょうが、
 いきなりお稽古終ったと同時に、「みんな聞いて〜〜」と、いきなりばーーと広げだすのは、
 ちょっと軽率だと思いませんか?? ご自分の部屋ではないのです。。
 断らないといけない立場も考えてほしい。。。
 図太いにもほどがあります。

    

前に習っていた教室のやり方を、今でも変えない
・個人で練習しているだけなら、別に好きにすればいいですよね。下記は違います。
 そのA着付け教室に通う前、その方はB学院に通っていました。
 ご主人の転勤先に、系列の学校がなかった為に、全然違う教室へまた入学。絶対にそこの教室が
 良かったのではなくて、なんとなく良さそうだったから、、。そこの先生が指導する方法を、
 一応一回くらいやってみたものの、「わたしは前のやり方の方があってるので、、、」とか、
 「前のやり方でも、別にいいですよね〜〜」などと、その生徒さん一人、好きな方法おりまぜ〜のお稽古。
 急に言われて言葉が用意できておらず「そうですねぇ〜〜、、;;」と 困る先生、、。
 担当講師から一言 「帰れ〜〜!」って、いう事です(怒)。
 また ついつい、「まぁいいですよ」って担当講師が言っても、もしも、ご自分が言われたらどうですか?
 いい気分ではありませんよね。 せっかく教えているのに、、、。
 どんな事情で通っていようと、今、ついている講師の指導方法で、一通り訓練すべきでしょう。
 そういう事を言いだす事がおかしい(〜〜;。
 他の方への雰囲気も、その方一人違う行動をする為にやりにくくなります。
 ご本人は、悪いと思っていない図太いところが悲しいです;;。

  

足で着物や紐類をどける
・家で戸を足で閉めて怒られなくても、外ではやめておきましょうね。
 着付け以外の事を、注意しないといけない講師も切ないです(〜〜;
 足で小物をどける講師先生についている生徒さんは、その限りではありません。。f^^);

 

    

人の着物の値踏みする
・「わ〜〜この着物始めて見せてもらうわね〜  ○○円くらいかしら〜!」、、、大きなお世話です。
 そんなにもまだ親しくもないのに、馴れ馴れしく、特にお金の話はしない方がいいですね。
 「素敵ね〜〜」くらいが無難です。 酷いと、講師が着ている着物も「これ 幾らなんですか??☆」と
 ニコニコ言ってこられますf^^);。
 セレブな人は?!高く買った事を自慢に思い、庶民は、安かった事が嬉しいですよね。
 でも どっちの場合でも、自分からも言わない方がいいと思うのです。
 言うのは、ご自分が良ければいいと思われるでしょうが、それぞれ持っていらっしゃる着物類は、
 生徒さん達は、それぞれ一応気にしています。
 みんな、ご自分の着物が、いかに古くていけてなかったとしても「そんな事ないよ〜〜」と、
 いってもらいたいものです。。
 ちょっと、いつもと違う着物を教室に持って行く事なった時、値段の事や、 
 また、値踏みされるような空気がいつも教室にあると、
 人によってはそれも不安で、講師は、お稽古と関係ない部分にも気をとられて、
 進めにくい事もあります。人は人です。f^^);

    

すぐに感傷的になる
・強く上から押し込めるタイプの講師だったら、生徒さんが感傷的になるのは仕方がありません。
 「うつ」の最初って、こんなささいな事からでしょう、、。
 もう大正昭和の時代ではありませんから、その講師先生には、もう少し優しく問いかけてほしいものです。
 そうじゃなくて、人に注意されたりする事が、経験上少なかったりするのかな、、、
 または、すごいわがまま三昧が許された生活の方だからでしょうか、、、。
 どっちにしても、ちょっと老婆心で、こうした方がもっといいとか言うと、
 「いつもわたしばっかり注意する!その逆も;「わたしだけ声かけが少ない!」と、
 逆切れ系の方、、。講師がいっぱいいっぱいで、至らない場合もあるとは思いますが、
 講師も人ですから、わがままな生徒さんが、教室に現れてしまうのは、恐怖です。。
 精神的に幼いモンスター生徒さん、、。もう 講師の方が病みます(〜〜;

  

 

すみません;;ぐちみたいに聞こえているかも;;違いますよ〜〜。
あくまで「現役の着付け講師の意見」で、一般論です。
それに うちの生徒さん達は、選んでいる訳では決してありませんが、
みなさん気配りが出来る方達ばかりです。

これが さくらさろんの教室の空気だと、手前味噌的に自慢であり、
わたくしの方が、温かくみて頂いています(^^ゞ。

他のお稽古ごとの講師も、同じ気持ちだと思います。
心ない行動や振る舞いを、親でもないのに注意しなくてはいけない、
講師先生の気持ちも、どうか心に止めて下さい。。

悪気があっての事じゃないと信じています。
だから話した時、受け入れて分かって下さればOKです☆

お稽古中、思ったよりも訓練が大変で、みんなについていけてなくったって、
パニックをおこして、怒られてもないのに、先生の声が聞こえなくなってしまったりする。。
申し訳ない気持ちでお稽古にいつものぞんでみえる方。

そういう生徒さんは、講師は全然気になっておらず、

逆に、「そうだよね〜大変だよね〜頑張って〜」と、

ほほえましく思っておりますo(^ヮ^)o
着付けのお稽古は、本当に大変なんだからしょうがないです☆

大人になってからの習い事は、ピアノだって、英語だって、ダンスだって大変なんですよf^^);

今出来なくても、将来必ず出来るようになるし、今すごい上手で器用な人も、
お稽古や着る事から足を洗ってしまえば、半年後、すっかりペーパーになっています。 

それよりは、継続は力です。

講師はみなさんよりも、少し早くからお稽古していただけ、
着付けってそんなに特別な事ではありません。
すぐに出来なくても、気持ちさえついてきてくれさえいれば、
どこの講師先生だって、決して見捨てないと思います。

さぁ 明日からのお稽古も、みなさん一緒に頑張りましょう!(^^)!

by名古屋の着付け講師

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