●ちょっとした実例のご紹介●
入学前から、全ての事に気がつき、用意周到に入学出来るなんて、
ビギナーさんには酷な話ですよね
わたしもそう思います(^_^;
全部のスクールがこの通りではありませんが、ここでは
わたくしの知る限りの実例を、ストーリー仕立てで、金額の事のみでの場合で少々ご紹介します。
お暇な方は、計算機を片手にどうぞ!
※小物や道具代については、別でふれる為、ここでは細かい金額にはいれません。
○○さんは、A着付学院というスクールに入学しました。
これから初心者のコースを専攻し、週に一回三ヶ月後には、
晴れて和服でちょっとお出かけが出来るようになっている予定です!(^ _^)!
入学の日、そのA学院ではまず、入学金一万円と初月の月謝五千円と必要な小物代を支払い、
自己紹介等をしながら、つつがなく初レッスンスタートです。
翌月に入りもうレッスンも五回目。
手順は覚えたけど、まだスムーズには着られない頃でしょうか、、、
二ヶ月目の月謝五千円の支払いです。
三ヶ月目に入り、そろそろ先生に初心者のコース修了の為テストについて
詳しい話を聞くようになります。
とりあえず、三ヶ月目の月五千円の支払いをすませます。
気が付けば、このコースに通うのも後三回、翌週は、着物と帯の実技テストと
ビギナーでも最低これくらいは覚えておく必要があるという事の筆記テストです。
当日は、試験考査料と試験代の三千円を支払って、いざ実力だめしです。
結果は、その場で分かります。
緊張はしましたが、どうにかまあまあの出来で筆記も実技も
カジュアルな着方は合格。
普通にレッスンしていれば、このくらいのレベルで落ちる人は、
殆どいないと思って大丈夫です(^^ゞ
受かった人は、翌週の最後のレッスンに、認定証をもらう為に、
その代金一万二千円を用意します。
箱に入った、賞状と額にちょっと感動(;;)
スクールによっては、認定式を別日に行って、学院長とかから賞状を
じきじきに頂く儀式のある所もあります。
もちろん和服で参加色無地以上の格のきもので参加。
その場合は、食事代(仮に五千円としましょう)も用意です。
結構よいホテルや式場を借りたりする事もあるので、
披露宴の食事代くらいは見ておいた方がよさそうです。
認定式で、他の教室の人達と全員で集合写真をとりました。
その写真代も写真屋さんの撮る
正式な写真なので、一枚三千円くらいするかな、、、。
認定式は、その後レッスンを続けるのなら、節目節目で執り行われます。
○○さんは次のコースに進むか迷っていました。
次のコースは、自分の着付の応用と主に相手に着せるコースが待っています。
○○さんは、もっと自分の着付だけを極めて行きたいと思っていたのですが、
その学院には、将来着付の先生にならない人も、全て同じコースしかなくて、
とはいっても、今から他の学校へ変わるのも面倒、、、、。
それに 教室のありかたにも他にも色々あるとも、この頃は、思いもよらない訳で
和服の勉強をしている、他の人にも「一緒に頑張ろうよ!」と刺激され、
やっぱり次のコースに進む事にしました。
翌月より、中級のコースが始まりました。
このコースは週に一回約五ヶ月。
自分の着付だけでなく、相手に着せる事が中心のレッスンです。
これからは、自分の用意した小物だけではレッスンにならないので、
あれがいるこれがいると、いわれる度に購入。
でも 着付が楽しかったし、色々教えてもらいたかったので、
一応気前よく支払います。
彼女の教室では、中級でかかる費用について、
大雑把にしか知らせてもらえてなかったようです。
○○さんが、その教室でレッスンで必要だからと購入した物を挙げると、
お稽古用の学院専用の帯二万円、
文庫という帯結びの時にだけ使う専用の文庫枕900円、
仮結びの時にだけ使うこれも専用の仮紐350円、
そういえば、初心者のコースの時に、
教室で考案されたという枕を買っています2500円。。。
まとめて幾ら幾らと言われたのではないので、あまり気にもとめずにいましたf^^);
中級のレッスンも気が付けばあと二回で終わり。
今日は、中級のテストです。
今度の試験は、フォーマルの代表、留袖を自分で着て、
もちろん前よりは少々難しくなった筆記もします。
テストはやはりカリキュラム終了二回前に行う事が多いです。
テスト考査料に約三千円。
当然 中級といっても、まだまだビギナーに近いレッスンなので、
普通にしていれば受かります。翌週、中級の最終日に認定料の二万五千円を支払い、
前よりももっと立派な額に入った賞状をもらいます。
と ここ迄の流れとしては、相手に着せる事も経験したけれど、
実技テストは自分の着付。今度の進級からは、相手に着せる事だけが中心。
今度の進級こそは、本当に迷う所、、、、
しかし 先生に「頑張りなさいよ〜〜!」
「次のコースに進んだら、看板が貰えるから、ご近所に着付を出来るようになるわよ!」と
言われ、だんだん着付が好きになっていたし、
趣味と実益を兼ねられるかもしれない、、、、と淡い希望も膨み、
とりあえず進む事にしました。このコースからは、今迄一緒にレッスンをしてきた人でも、
ここで満足し終了する人も多く、入って来た時の三分の一以下になっていました。
何より、○○さんの場合は、辞めたらきっと自分は和服から離れてしまうし、
先生とも仲良くなってきたので、あまり深くは考えずに進級してしまいました。
次のコースの名前は上級クラス。
ここからは、振袖 留袖 訪問着に使える、袋帯の変わり結びを中心としたレッスン。
そうそう ここまで来るのに、何回か着物の展示会の誘いを受けました。
始めは、物珍しさに、あと先生に言われると断れずに、ちょくちょく顔を出しては、
普段着や帯を購入していました。
が、上級クラスの試験代を払った時から、
だんだん冷静になってきました。
今度の試験は、振袖を相手に着せる事と筆記。
そして自分で新しい帯結びを考案する事にもなっていて
それらを発表する催しや、認定料、看板代等で、月々の月謝一万円を半年間払い、
これ以外に、認定料に十万円くらいかかりました。
そうはゆっても、一応に基礎的な技術は学べましたので、
世の中何を習うのにもタダという訳にはいかなし、
自分では、ここ迄はまぁ納得して支払っていたのですが、
今度も、先生から、もっともっと頑張りなさいよ!と言われます。
頑張りたい気持ちは正直ありました。
しかし、今度のコースは、ただ何となく進級する訳にはいかない金額に驚きます。
合計で、60万円(@_☆;)
内訳はちゃんとありますよ。
遠方にて、その学院の創始者の大先生から直接手ほどきを受けるというレッスンが一週間。
そのホテル代、パーティ代、小物代、講議代、
○○さんが一番驚いたのは、その大先生の名前から一字頂いて
着付の芸名?!のような形で、名前を付けてくれるというのが、なんと15万円。
先生は、その大先生をご尊敬されているらしく、
名前が一字頂けるのよ〜♪と、嬉しそうにいいますが、彼女は、「、、、、;」
着付教室って、こんなにお金をかけないと、先生になってはいけないのかしら、、、、。
それはいくらなんでも、、、;;;
結局 ○○さんは、自分の直属の先生には、
また都合がついたら戻ってくるからと、かるく嘘を付き、
その学院のスペシャルコースを専攻し、講師になるというのは諦めました。
その後先生は、また戻ってくるからの○○さんの話を信じ、
新しいカリキュラムが始まる度に、何度も勧誘の電話をしてきます。
始めは、電話に出ていたけれど、途中から居留守を使うようになる○○さん。
その後、たまたま街で、一緒に習っていた□□さんに会います。
彼女はどうやら、その60万のコースに進級したようです。
彼女は、とってもお金持ちで、着物も教室も道楽出来る身。
話は自然と、レッスンの話に。。。
次のコースの内容は、聞いたけれど忘れてしまいました。
ああ そうそうより高度なレッスンはもちろんですが、
教室運営のノウハウ等、その更に上のもっとスペシャルコースの合計金額は、
200万円☆?!
すごい、、、(~_~;) びっくりしました。
○○さんは、遅くなりましたが、ここ迄きてやっと、和服は、自分だけで楽しんで行こう!
それが自分にとって一番いいと気が付いたのでした。
おわり